KOE

安全な声のために

声のなりすましに、
どう備えるか。

声は、その人自身です。だからこそ、KOEは「本人がいいと言った声しか使わない」「作った音声は記録する」という原則で作られています。このページでは、わたしたちがしていること、まだできないこと、そして家庭で今日からできることを、正直に書きます。

何が起きているか

短い音声からその人の声をまねし、家族や同僚になりすまして電話をかける、音声メッセージを送る——そうした被害が報告されています。人の耳では、数秒の音声で本物かどうかを見分けるのは難しいのが実情です。

音声そのものを聴くだけでは、AIかどうかを確実に見分ける方法はまだ確立していません。だからKOEは「見分ける」だけでなく「作らせない・記録する」側から備えています。

KOEがしていること

1. 本人の同意がなければ作らない

声を登録できるのはご本人だけです。登録のときに、何に使ってよいかを確認し、同意の記録を残します。同意の版が変わったときは、もう一度確認します。

2. 取り消したら、すぐ止まる

「もう使わないでほしい」と取り消した声は、それ以降の合成を止めます。取り消し前に作った音声も、キャッシュから配信され続けないようにしています。

3. 作った音声には記録が残る

KOEが生成した音声には、声の持ち主・AIか本人か・作った日時・同意した人を記録します。音声そのものの指紋(SHA-256)で照合できるので、受け取った音声がKOE製かどうかを確認できます。

4. 音声そのものに、聴こえない印を入れる

KOEが作った音声には、人の耳には聴こえない印(電子透かし)を入れています。SHA-256の指紋は1バイトでも編集されると合わなくなりますが、この印は音声を変換し直しても残るため、切り出しや再エンコードのあとでも「KOEが関与した音声」だと分かります。

本文の内容・メールアドレス・IPアドレスは記録に残しません。記録は出所の確認に必要な最小限だけです。

まだできないこと

KOEは、音声を聴くだけで「これはAIの声だ」と100%判定することはできません。他サービス製の音声や、KOEの印が消えるほど強く加工された音声は判定できません。市販の汎用のAI音声検出モデルは社内で試しましたが、KOE自身の合成音声を「本物」と誤判定したため、判定の材料には使っていません。

できないことを「できる」と書かないことが、いちばん大事な備えだと考えています。

この印で分かること・分からないこと

受け取った音声がKOE製かどうかは、透かしの確認に音声を送ると調べられます(音声は保存しません)。

話者照合について

登録された声と届いた音声の声紋を比べる「話者照合」は、限られた場面(送られてきた声が登録した本人か)で使っています。ただし、これも本人確認の代わりにはなりません。風邪やマイクの違いで声紋は変わり、似た声の別人では十分に離れないことがあります。KOEは、判定に迷ったときに「別人です」と決めつけず、合言葉や折り返しの確認へ回します。

家庭で、今日できること

  1. 合言葉を決めておく家族だけが知っている、電話では言わない言葉を決めておきます。
  2. いったん切って、折り返すお金や個人情報の話が出たら、その場で答えず、登録済みの番号にかけ直します。
  3. 声だけで判断しない「声が同じだから本人」とは考えず、用件とタイミングでも確かめます。
  4. 家族で共有する不審な電話があったことを、家族のあいだで共有しておきます。

くわしくは 家族の合言葉 にまとめています。

困ったときの相談先

消費者ホットライン(188)/警察相談専用電話(#9110)。詐欺の被害にあったら、まず警察へ。KOEの声について困ったときは ご意見・ご相談 からご連絡ください。

あなたの声を、守る

KOEに声を登録すると、同意の範囲と取り消しの権利がついてきます。登録も、取り消しも、無料です。

登録には、ご本人による録音と同意が必要です。代わりの人が登録することはできません。